ヤミ金新手口「偽装質屋」

質屋を装い、弱い立場の高齢者をねらい撃ちして金を貸し、法外な高金利を取り立てる新手口のヤミ金融「偽装質屋」が各地に進出しています。東京都をはじめ関東地方でも被害が広がりはじめています。

埼玉県に住む年金暮らしの女性は今年の始め、親戚の葬儀に出席する費用数万円の工面がつかず、「小口貸付・質屋」という看板の文字にひかれて、電話で問い合わせをました。

店の担当者が、年金受給の有無を確認すると、適当な質草と預金通帳、印鑑を持ってくるように指示しました。

女性は質草に、古い腕時計2個を用意し店に行きました。すると、何の審査、質物の鑑定もなしに40,000円が借りられました。

そのさい、次回の年金支給日に元本と利息を一括して、年金を受給している口座から自動引き落し返済する旨の契約書類に署名させられました。

予定通り、年金が振り込まれた日に、元本40,000円に利息の10,800円が上乗せされた50,800円が口座から自動引き落としされました。

融資日から返済日までは48日間。この間の利率は27%、年利に換算すれば実に207%もの高利になります。

2010年6月に改正貸金業法が完全実施され、上限金利は年20%に引き下げられました。
「偽装質屋」実質は闇金は、質屋にだけ認められている特例金利の計算方法を使い、貸金業者の上限の10倍以上の高金利を搾取しているのです。

この金融詐欺の方法は、
2010年前後、九州地方を中心に暗躍したヤミ金グループが、質屋の特例金利109.5%に目をつけ、質屋を偽装して金を貸す新手口を始めたのが発端です。

この犯罪グループは、他から金を借りれない年金生活者を相手にします。年金額の範囲内で貸すので、取りはぐれることはありません。

質草を要求するのは、形だけ質屋を装うためですから、無価値の質草でもよいのです。
2カ月に1回訪れる年金支給日に、銀行口座からの自動引き落としか、来店での支払をさせる方法で、確実に回収することができます。

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